目を見て話す
普段我々人間は、人と話をする時相手の目を見て話をします。
相手が年上の人や先輩、会社の上司や尊敬する人と話をする時は目を見て話をしないことは、無礼に当たります。
また、上司からの命令や仕事の内容説明などを聞く時などやはり目を見て対応します。
お互い目を見て話をしないと、内容が伝わっているのか不安になり、無視されているのかと思い苛つく原因にも成ります。犬と人間(トレーナー、飼い主)の関係でも全く同じです。
名前を呼んだら、こちらを見させる
重要なことは、名前を呼んだら、こちらを見る ことです。
犬との生活で、犬が何か悪さをした時に犬の名前で叱っていたら、犬は名前を呼ばれても振り向かなくなります。これは「名前を呼ばれたら良くない事(叱られる)がある」と記憶し、警戒されるからです。
「アイコンタクト」のトレーニングは「名前を呼ばれたら良くないことがある」の逆を利用します。つまり「名前を呼ばれたら良いことがある」を覚えさせるのです。
褒めるトレーニングに加え、おやつ(ご褒美)を与えてトレーニングします。
おやつ(ご褒美)はドッグフードかジャーキーで良いでしょう。1回に与える量は小指の爪の半分位に刻んで与えてください。与え方は、つまんで与えるのでは無く、手のひらにのせて与えるようにしてください。
命令・指示の出し方
これは基本ですが、トレーニングする上で注意しなければならない事があります。
多くの人が知らず知らずよくやってしまうことですが、犬に連呼して命令・指示をしてしまう。
例えば、「お座り」を指示する場合「スワレ」「スワレ」と連呼してしまう事ありませんか?
人間は意味を理解しているので分かりますが、犬には「オスワリ」と言う指示では無く、「スワレスワレ」と言う「スワレ」とは違う指示に聞こえてしまうからです。(必ずそう聞こえてしまうと言うことでは無く、可能性として確率が高いと言う事です。)
名前を呼ぶときも同じで、連呼したくなる場合少し間を開けて名前や指示を出してください。
「アイコンタクト」のトレーニング方法
「アイコンタクト」のトレーニング方法は、「名前を呼ばれたら良いことがある」を覚えさせることで、段階的にトレーニングしていきます。
名前を呼んで、おやつを与える
初めに犬の名前を呼び、こちらに気が向いたら体や頭を撫で、「イイコ」と言いながらご褒美を与える。
これを数回行い、「名前を呼ばれたら良いことがある」と覚え込ませます。
次の段階では、ご褒美を持った手を顔の前に持って行きながら名前を呼び、犬の注目をトレーナー(飼い主)の目に視線を合わせるように仕向けます。犬と視線が合ったら、褒めながらご褒美を与えます。このトレーニングも数回(出来るまで)行います。
名前を呼ぶことで視線を合わせることが出来る様に成ったら、次はご褒美を持たずに手を顔の前に持って行きながら名前を呼び出来たら褒めるを繰り返します。
犬がご褒美が無くても確実に視線を合わせることが出来るように成ったら、手を顔の前に持って行かずに名前を呼び、視線が合ったら褒めます。
この時トレーナー(飼い主)から視線を合わせるのでは無く、犬の方から視線を合わせるようにしてください。
「アイコンタクト」は生活習慣で訓練を行う
アイコンタクトのトレーニングはこれで終わりでは無く、日常の生活で常に行ってください。
例えば、散歩の最中に名前を呼び視線を合わせたら褒めてあげる。また、犬と遊んでいる時に名前を呼んだり、何かに気を取られている時等名前を呼び視線を合わせたら褒めてあげる。
日常のこうした事が大切で、名前を呼んだら確実にこちらを向く(視線を合わせる)訓練をしてください。
アイコンタクトが出来れば、指示を受け入れる姿勢が出来トレーニングもスムーズに行いやすく成ります。
例えば、興奮や怯え等を抑止する事が可能になったり、写真を撮るときにカメラ目線で撮ることが出来ます。
「アイコンタクト」は訓練の基本です。お散歩の時など、名前を呼ばなくてもトレーナー(飼い主)の方をチラチラ見ながら気にする用になれば、もう大丈夫です。
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